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トミヤマ アートパノラマ170

トミヤマ アートパノラマ170


富山製作所は東京都江戸川区にあるカメラ・カメラスタンド製作会社です

特殊用途カメラ「アートパノラマシリーズ」やスタジオ用スタンド「アートスタンド」などが代表的な製品です。

アートパノラマシリーズはすでに生産終了していて、現在ではスタンド製作主体のメーカーです。

 

アートパノラマシリーズは120フィルムを使用するパノラマカメラです。

3つのフォーマットが用意され、下記の3つのカメラが発売されました。

 

・アートパノラマ120(1982年発売) 6x12判 

・アートパノラマ170(1980年発売) 6x17判  マスクを使用することで6x12判でも撮影可能

・アートパノラマ240(1978年発売) 6x24判  マスクを使用することで6x17判でも撮影可能

 

全て受注生産となり、2001年頃に生産を終了しました。

 

今回ご紹介するのは6x17判のアートパノラマ170です。

◆特徴


・120フィルム使用 4枚撮(612マスク使用時 6枚撮)

・撮影フォーマット 6x17cm判

・ピント調整:ノブによる蛇腹繰り出し方式。基本的に目測合わせ。近接はフィルム装填前に限りピントグラスで合わせることも可能。ノブに記載の距離指標は1.5m~∞(もしくは2m~∞)。最短50cm。

・推奨レンズ:ニッコールSW90mm F8 or F4.5

       フジノン SW90mm F8 or SWD90mm F5.6

       スーパーアンギュロン90mm F5.6 or F8

       LFトプコール 90mm F5.6

       ワイドコンゴー 90mm F6.3 など

・レンズボード:専用レンズボード

・フィルム送り:赤窓式 3,6,9,12枚目で合わせる(6x17判)

・シャッター:レンズ部のレリーズを押すか、ケーブルレリーズを取り付けて切る

・ファインダー:固定式90mm用。ファインダー像を見ながら水準器が見えるようになっています。

・サイズ:幅270mm 高さ180mm 奥行き115mm

・重量:2.3kg ※レンズを除く

 

基本的にレンズは自分で用意し、専用のレンズボードに取り付けてもらいます。

レンズボードのマウント部はリンホフタイプに良く似ていますが、細かい形状が違っていて互換性はありません。

またフランジバック調整用シムがかましてある為交換・調整は難しくなっています。

カタログに記載してあるレンズ例は全て90mmとなっており、基本的に90mmで使用することを前提としているようです。

※75-120mmでも使用可能のようですが、固定のファインダーは90mm用ですし、フォーカスノブも90mmを前提としています

 

前期型と後期型があり、多少の細かい違いがあります。また後期型でも若干の変更があるようです。

・前期型はケーブルレリーズ固定台座がない。後期は台座あり。

・前期型はコールドシューとレンズボード固定の金具がクローム。後期はブラック。

・後期型の前期(ややこしい…)は背面裏蓋下に青い銘板。後期型の後期は裏蓋上に名前、シリアルがついている。

使用に関係ある変更点はレリーズ取付け台座が付いたことくらいですね。

◆使い方


1、裏蓋の脱着方法

両サイドにあるストッパーを外側へ広げるように引っ張りながら外します。

着けるときは裏蓋を左右の位置を合わせて押し込んでいきます。カチャっとしっかりはまったらOKです。

2、フィルム装填

120フィルムを使用します。裏蓋を開け、右側へフィルムを、左側に空のスプールを入れます。それぞれの位置の上部にノブがあるので、引っ張り上げてスプールを装着します。

右側にセットしたフィルムの先端を左側スプールのスリットに入れ、軽く巻き取ります。赤窓式なので少し巻き取ったら裏蓋を閉めます。

ピントグラスを少しずらすと赤窓が見えるので、最初の一枚目である「3」が出るまで巻き上げていきます。

「3」が見えたら止めて、ピントグラスを元に戻します。

6x17判では「3,6,9,12」の位置で撮影します。※忘れてしまっても裏蓋に丁寧に書いてあるので安心です

3、ピント合わせ

基本的には目測合わせとなります。

ピントノブには1.5m~∞の表示があるので、1.5mまでは目測となり、それより近接の場合はピントグラスを使います。

※2m~∞の場合もあるのでその場合は2mより近接でピントグラス使用

ピントグラスは裏蓋を外し、ピント面に合わせて、ルーペで見ながらピント調節をします。 ※明るい屋外だと冠布があると見えやすくなります。

勘の良い方は気づかれたと思いますが、ネックなのは裏蓋を外さないとピントグラスを使えないということです!

なので近接の場合はピントを合わせたらフィルムを撮りきるしかありません。(それか2枚目からは遠景にする等)

※運よく交換レンズ(ボード付き)をお持ちの方もフィルムを撮りきるまで交換はできません。このカメラには遮光板はないからです。

4、ファインダー

ファインダーの視野全体が6x17です。ファインダー内の4つの点で区切れば6x12判として見ることができます。

ファインダー像を見ながら水準器を確認できるので便利ですね。

 

◆注意点

・レンズのイメージサークルいっぱいまで使うため周辺減光がかなり出ます。センターフィルターを使うことで軽減できます。

また絞り込むことで多少の改善は見られるかもしれませんが、センターフィルターの使用をお勧めします。

・ピントグラスは固定されません。落ちたら終わりなのでマスキングテープやゴムなどで落ちないようにしましょう。

◆製品写真ギャラリー


◆撮影サンプルギャラリー


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