
ローライフレックス4.0FWは伝説のワイドローライの後継機として2003年に発売されました。
カメラボディはほとんど2.8GXと同じですが、レンズはシュナイダーのスーパーアンギュロン50mm F4 HFTが搭載されています。
カバーにはクロコダイルスタイルの牛革が使用されています。
途中でレンズと外装に変更があり、後期モデルのレンズはWアポゴン50mm F4 HFT、カバーはブラックの本革に置き換わりました。
オリジナルのワイドローライはディスタゴン55mm F4でしたから、若干広角になったようです。
さすがに現代版のワイドローライだけあり、TTL測光、TTLフラッシュコントロール等、機能は大分現代のものとなっています。
◆特徴や変更点など
・TTL中央重点測光
・測光範囲:EV3-18
・ファインダー内に5個のLEDランプが搭載されており、露出表示がされる
・iso25-6400
・最短撮影距離:60cm
・Bay4(バヨネットIV)、旧ワイドローライと同じアクセサリーが使用可能
・TTLフラッシュコントロール(SCA356アダプターの使用)
・フィルム装填方式はセミオートマット(スタートポジション合わせ方式)。従来の厚み感知ローラーはありません。
・スポーツファインダーの廃止

今回きつね堂に入荷したものは前期バージョンのスーパーアンギュロン、クロコダイル仕様です。
中判で50mmの広角レンズが付いていれば普通ならもっと大きいですが、このカメラはレンズがコンパクトなので持ち運びも非常に楽ちんです。
ハッセルブラッドに50mm付けて持ち運んでいると肩が痛くなってきますよね…
またTTL露出計がついたことで、よりスナップ等に持っていきたくなるカメラとなりました。
以前のローライの露出計は全体的に実用ではイマイチでしたが、これは十分実用です。
レンズも比較的新しいコーティングがされており、抜けの良い現代的なきれいな写りです。
35mm換算で、27.5mm相当とスナップや風景に良いですね。
また歪みも少ないので建築物を撮るのにも良いと思います。
使いやすく、持ち運びも良く、写りも文句のつけようがない完璧なカメラです。
いつか自分個人で所有できれば良いなぁと、撮影時に何度も思ってしまいました。
安くはありませんが、描写や造りは価格通りの価値があります。